沖縄だけの公休日、「慰霊の日」ってどんな日??

6月23日は、沖縄で「慰霊(いれい)の日」とよばれる大切な日です。
沖縄では学校がお休みになり、テレビでも平和について考える番組が流れます。
でも、県外の方の中には「慰霊の日ってなに?」「どうして沖縄では大切にされているの?」と思う方もいるかもしれません。
今回は、沖縄の慰霊の日には何が行われる?当日の過ごし方などをご紹介します!
慰霊の日とは??

慰霊の日は、戦争で亡くなった人たちのことを忘れず、平和を願う日です。
今から80年以上前、太平洋戦争末期の1945年3月から3か月余り、日米両軍は沖縄で住民を巻き込んだ地上戦を繰り広げました。これを「沖縄戦(おきなわせん)」といいます。
戦争では、兵士だけではなく、子どもや家族など、普通に暮らしていた人たち、多くの尊い命が失われました。
6月23日は、その沖縄戦が終わったとされる日で、沖縄戦の戦没者の霊を慰め平和を祈る「慰霊の日」として沖縄県の条例で定めました。
沖縄では当日、どんなふうに過ごす?
慰霊の日の沖縄は、いつもより少し静かな雰囲気になります。
沖縄県では学校や役所などの公的機関は休みになり、平和について考える時間を持つ人も多いです。
お昼の12時になると、県全域で正午の時報とともに鳴るサイレンにあわせて1分間の黙祷(もくとう)(目を閉じて静かに亡くなった人を思うこと)が行われます。
沖縄県内各地では慰霊祭や追悼式典が行われたり、テレビでは昔の沖縄の話や、戦争を体験した人のお話が放送されるなどして、平和や命の尊さを考えるきっかけになる特別な日なのです。
平和祈念公園ってどんな場所?

沖縄戦最大の激戦地となった沖縄県南部、糸満市摩文仁(いとまんしまぶに)にある「平和祈念公園(へいわきねんこうえん)」という公園があります。
青い海を望み、花と緑に彩られた広大な園内には、戦争で亡くなった人たちの名前が書かれた碑(いしじ)があり、多くの人がお花をそなえたり、お祈りをしたりします。沖縄戦の資料を展示する資料館や祈念堂、広場なども点在しております。
毎年6月23日の慰霊の日には、沖縄県知事、総理大臣や衆議院・参議院議長などが参列する「沖縄全戦没者追悼式」の式典が平和祈念公園で行われます。
夜空に向かう5本の光!平和の光の柱って?
平和祈念公園では、この6月23日及び前日の22日を慰霊の日前夜祭と位置づけ、「平和の光の柱」と称して夜空に5本のサーチライトが照射されます。

「より遠く、より広く、より多く」の県民から見ることができるよう、慰霊し平和を発信するという想いが込められたイベントです。
空へ向けられる5本の白い光は、戦没者の霊を慰め平和を祈る象徴として幻想的な光景となっております。
なぜ今も大切にされているの?

今の沖縄は、観光地としても人気で国内外問わず多くの観光客が訪れます。
でも、その沖縄にも昔は悲しい戦争がありました。
戦後80年以上経ち、戦争を知らない世代が多くなってきた今、本土も8月15日の終戦記念日を大事にしてはいますが、地上戦が“唯一”行われた沖縄だからこそより大切にしているのかなと感じました。
慰霊の日は、「同じような戦争をくり返さないようにしよう」「平和な毎日を大切にしよう」という気持ちを忘れないための日でもあります。
6月24日はうたの日??

楽しいときも苦しいときも、沖縄の人々を勇気づけてきた「うた」に感謝する日を作ろうと、
石垣島出身の3人組バンド・BEGIN(ビギン)が慰霊の日の翌日6月24日を「歌が解放された日=うたの日」と位置付け、
その日以降の週末に「うたの日コンサート」が開催されます。
主催者のBEGINをはじめ、県内外の多数のアーティストが、沖縄民謡、ポップス、ロックなど幅広いジャンルを披露し、「うた」の日をお祝いします!
気になった方はぜひ、この機会に沖縄音楽に触れてみるのはいかがでしょうか。
まとめ
私自身も、小学生の頃に授業の一環で沖縄戦について学び、平和の尊さを考える機会が何度かあり、その当時は今では考えられない沖縄の光景に強い衝撃を受けた記憶があります。
沖縄のきれいな海や楽しい観光地の背景には、こうした歴史があったんだなと、慰霊の日には少しだけ沖縄の歴史に目を向けてみるのもいいかもしれません。