旧暦5月5日は沖縄のこどもの日!行事食の“あまがし”とは?

全国的に、新暦5月5日は「端午の節句」、「子供の日」にあたりますね。
旧暦に基づいて伝統行事が行われる沖縄では、旧暦の5月5日を子供の日として子供や家族の無病息災、健やかな成長を願う日として行われてきました。
沖縄の方言ではその旧暦5月5日のことを“グングァチグニチ” (5月5日という意味)とも呼ばれます。
今回は沖縄の子供の日“グングァチグニチ”の行事についてご紹介します!
グングァチグニチでは何をする?
グングァチグニチは、子供や家族の無病息災、健やかな成長を祈願する行事です。
日頃から沖縄の家を守ってくださるヒヌカン(火の神様)、その次にお仏壇へお供え物の「あまがし」と「菖蒲の匙(しょうぶのさじ)」をお供えして、家族の病気や災いを払いのけていただくこと、今後も健やかに暮らしていけることなどを祈願します。
■あまがし

グングァチグニチのお供え物として欠かせないのが「あまがし」。
「あまがし」は、小豆や緑豆と押し麦を煮て黒糖で甘く味付けした、伝統的な沖縄のおやつです。
全国的にも小豆の赤い色が邪気を祓うと言われておりますが、沖縄のあまがしにも同じように邪気を祓う小豆(緑豆や金時豆)が使用されます。
沖縄県内のスーパーには手軽に食べられるレトルトタイプのあまがしも販売されています!
■菖蒲の匙(しょうぶのさじ)

菖蒲の匙(しょうぶのさじ)とは、菖蒲の葉をお箸やスプーン代わりとして作ったものです。
菖蒲には強い香りがあり、その強い香りには邪気を寄せ付けない力があると言われております。
お仏壇へ供える際に、あまがしと一緒に菖蒲を添えて邪気払いを行います。
この風習自体は時代の変化とともに簡素化されているようですが、あまがしは現在も沖縄県民から昔ながらのおやつとして親しまれています。
かき氷が乗った「沖縄風ぜんざい」

沖縄風ぜんざいをご存知でしょうか?
「ぜんざい」と言えば冬場に食べられるお餅や栗の甘露煮が乗せられたやさしい甘みとほっとする温かさが特徴な和菓子を想像する方が多いかもしれません。
一方、沖縄風ぜんざいはふわふわのかき氷に砂糖や黒糖で甘く煮た金時豆や押し麦などがトッピンングされているのが特徴的な、“冷たいぜんざい“として食べられています!
そんな沖縄風ぜんざいの始まりは諸説あると言われていますが、一説によると「あまがし」が原型になっているようです。
戦後に、あまがしの原料だった小豆が手に入りにくくなり、金時豆の流通が盛んになると、あまがしの材料は金時豆へ変化。もともと「あまがし」は夏場に冷やして食べることが多かったことや、冷蔵庫の普及も相まって、そこにかき氷をのせる食べ方が広がり、これが沖縄の「ぜんざい」の起源になったのではないかと言われているようです。

最近はトッピンングの種類も様々で、ミルクぜんざい、きな粉、抹茶、紫イモと田芋(ターンム)を使用したものなど一風変わったぜんざいも見かけます!
また、県内にはぜんざいの名店が沢山ありますので、沖縄旅行の際にお気に入りのぜんざいを探してみるのはいかがでしょうか。
まとめ
私自身も小学生の頃に学校給食メニューにあまがしが登場した思い出があります。
その当時は行事の意味合いを知らずに食べておりましたが、子供達の健康や成長を込められて作られていたのかなと思うと温かい気持ちになりました。
沖縄に来られた際は是非一度、あまがしや沖縄ぜんざいを頂いてみてくださいね!