「バラの女王」ダマスクローズの魅力!



「バラの女王」の異名を持つダマスクローズはご存知でしょうか。
古代エジプトの女王「クレオパトラ」も愛したといわれる古くからの歴史がある貴重なバラなのです。
今回は幅広い世代に支持される「ダマスクローズ」の魅力をご紹介します!



ダマスクローズの歴史


ダマスクローズの栽培は、紀元前5~6世紀には始まっていたと考えられており、 名前はシリアの古い都であるダマスカスが由来とされています。
歴史上の高貴な人々にも知れ渡っていたようで、エジプトのクレオパトラや フランスのマリー・アントワネットなども、この花を好んでいたと言われています。
紀元前6世紀頃、女流詩人サッフォーはバラを「花の女王」と詠っており、 中でも特に香り高いバラであるダマスクローズは「バラの女王」と呼ばれていました。
13世紀には十字軍によってブルガリアに持ち帰られ、ダマスクローズはヨーロッパに広まりました。

ダマスクローズの原産地


ダマスクローズはモロッコやトルコ、中国、イタリア、ブルガリアなど、世界中で栽培されていますが、 その中でもブルガリア産のダマスクローズは最も香りが良いといわれており、高級ブランドの香水などにも使用されます。
日本ではブルガリア=ヨーグルトの印象がありますが、欧米では“バラの国”として知られており、ダマスクローズの一大産地でもあるようです。

ダマスクローズの開花時期


ダマスクローズは5月下旬から6月上旬にかけて花を咲かせます。
1年のうちに20日程度しか咲かないという希少価値の高いバラで、
その時期は午後にスコールが降り、翌朝は晴れるという独特の気候になるそうで、
そのスコールこそが香り高いバラを育てる最も大切な条件とされています。



ダマスクローズの美容・健康効果


華やかな見た目なダマスクローズには、美容や健康への効果も期待されます。
女性を中心に広く支持されているダマスクローズの美容・健康効果をご紹介していきます。

●肌の機能を整える
ダマスクローズの精油には、肌を整える美容効果が期待できます。
例えば、炎症や吹き出物を抑える、保湿によって乾燥を防ぐ、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れを防ぐなどです。
また、ダマスクローズの主成分であるゲラニオール、ネロールには皮膚のハリを回復する作用があるとされ、
肌のエイジングケアに効果があると考えられています。

●女性特有の不調に
ダマスクローズの香りは、女性ホルモンのバランスを整える作用があるとされます。
月経不順や月経前症候群(PMS)、更年期障害、産後うつなど、女性ホルモンの乱れによる不調へのアプローチが期待できるとされています。

●気になるにおいをカバー
バラの香り成分であるゲラニオールを摂取すると、体臭や口臭を抑える効果が期待できます。
毎日サプリなどで摂取することで内側からローズの自然な香りが漂います。

●心への効果
華やかで気品あるダマスクローズ香りには緊張を緩和する作用が期待でき、ストレス軽減やリラックス効果があるとされています。




沖縄に咲くローズ!〝島バラ〟



バラに関連して、沖縄に咲くバラをご紹介します。
沖縄には古くから咲くバラがあり、地元では「島バラ」として呼ばれています。
ダマスクローズの淡いピンク色と比べると、濃いピンク色をした花びらと上品で甘い香りが特徴的です。

元々は中国の原種で「コウシンバラ」という別名を持っており、沖縄では年中咲く、四季咲きのバラです。
沖縄では街路樹や各家庭の庭などでもよく見かける、馴染みのあるお花の1つとして愛されています。
花言葉は「幸福」で、沖縄の乙女のように清らかで可憐な花であることから、幸福で優雅なバラ時間をイメージさせる花言葉です。

ダマスクローズと共通している作用として、女性ホルモンのバランスを整える・美肌の効果が見られるなどで、スキンケアにも用いられます。

おばぁの畑に咲く「島バラ」



まとめ



クレオパトラやマリーアントワネットなど歴史上の貴婦人にまで愛されるダマスクローズには見て楽しむだけではなく、 美容・心においても効果的な魅力があることが分かりました。
皆さんも日常に「バラ」を取り入れて過ごしてみるのはいかがでしょうか?